人は我々のことを退屈だと呼ぶかもしれません。なぜなら1840年以来毎日、最高に精確かつ時代を超えて美しいスケールと測定システムという、同じテーマに取り組んでいるからです。日々少しでも完璧に近づこうと試みているため、我々は高すぎるほどの要求を自身に課しているとも言えるかもしれません。本当はただ単に、情熱を持って取り組んでいるだけなのですけれど。我々は170年に渡り、自分たちが誰より得意とする事を実践してきました。
だから、我々がその分野で長い間市場を牽引する存在であることは偶然ではないのです。世界をほんの少し健康にするのは心地よいものです。それに、新しい発展の道が開けるかもしれないほんの小さな進歩も、毎日経験することができます。
1840年に勇気ある先駆者が自分のアイディアを信じなかったら、現在では多くの会社が製品を真似をするsecaは存在しなかったかもしれません。
我々は初めからお客様の立場に立っており、そのことにとても張り合いを感じています。今後もお客様と共に人生を歩んでいけることを嬉しく思います。その終わりはまだ、見えそうにありません。
心をこめて
secaチーム
世界市場リーダーの誕生
旅の職人時代に、錠前師の親方 A.C.C. Joachims は十進式はかりの製作に必要な知識を身につけ、それをハンブルクに持ち帰りました。
私たちの物語は185年前のハンブルクで始まります。当時は、各教会の尖塔がそれぞれ独自の時間を示し、ベルリンとハンブルクの間はまだ郵便馬車が走っていました。はかりといえば、木と鋼鉄で手作業で作られた巨大な装置でした。体重を量るという行為は新しくモダンなことであり、創業者 A.C.C. Joachims は旅の途中で、より小型で精密なはかりを設計する方法を学んでいました。もともとは港での取引や貨物取り扱いのために作られたこれらの革新的なはかりは、やがて温泉地でも使用されるようになりました。人々もまた、自分の健康のために体重を知りたかったのです。こうして A.C.C. Joachims が創設した錠前工房は、小さな工場へと成長し、新しいはかりを世界中に販売するようになりました。
secaの移動分銅式はかりが世界を席巻
はかり工場は新しい所有者の手に渡り、最初の移動分銅式はかりを製造しました。
創業者 A.C.C. Joachims の死から4年後にその息子も亡くなり、1873年に会社は彼の娘が相続しました。彼女は錠前師の親方 Johann Reichardt と結婚していました。聡明な人物であった彼は、最初の移動分銅式はかりを発明し、Reichardt-Joachims の名で成功裏に販売しました。この技術革新は固定された移動分銅を用い、より正確な読み取りと簡単な操作を可能にしました。残念ながら彼は特許を取得するのを忘れてしまい、この発明は世界中で模倣されました。
ある若いビジネスマンにより、工場は再び持ち直し始めます。
1888年に機械技師のフレドリック・フォーゲルが工場を買い取ると、製品ラインナップを拡大し、商標「seca」を導入します。ラテン語の「secare(切る)」を由来とするこの名称は、1897年に商標保護を受けました。なぜ「切る」なのか?それは、機械的な秤による測定の精確さには、刃が大きな役割を持っているからです。
ヴァンズベクへ移転
工業化の開始に伴い、フレドリック・フォーゲルは1904年に会社の所在地をハンブルク=アルトナのケーニヒ通りから、ハンブルク=ヴァンズベクのハマー・シュタインダムへと移転させます。
seca本社は今日もそこにあり、20世紀の前半にはすでにほぼすべての医者がsecaのロゴが入った機械的スケールを知っており、使用していました。その高いクオリティにより、非常に持ちが良かったからです。
次の世代へ
フレドリック・フォーゲルがsecaを息子のロバートに引き継がせたのは、第1次世界大戦と世界恐慌がどうにか過ぎ去った時でした。
新しく社長に就任したロバートは、第二次世界大戦の困難な時代でもsecaを生き残らせ、戦後すぐに会社の再興を手がけました。彼の手腕は成果を見せ、secaはその革新的な発展によりすぐに有名になりました。
父ロバートの死後、息子のソンケ・フォーゲルが会社を受け継ぎました。
新しい戦略的方針のもと、ソンケはsecaの市場リーダーシップを拡大していきます。彼のコンセプトは、医療分野における最高精度での身体測定に集中することでした。
素晴らしい表彰を受ける
外側でも内側でも、seca製品は皆様に見ていただけることに喜びを持っています。
それが報われたのが、特に未来志向のデザインに対して贈られる特別賞の受賞です。ノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンターにより、車椅子用スケールseca 665に「red dot design award: intelligent design」が授与されました。
第4世代
ソンケ・フォーゲルがマネジメントを退いて顧問に就任した2010年より、secaは第4代目により束ねられています。
現在、経営はソンケの息子達であるロバート・フォーゲル(販売とマーケティング)とフレドリック・フォーゲル(技術部門)に任されており、ファイナンス面はトーマス・ヴェッセルスが管理しています。つまりsecaは、市場をリードする完全なファミリー企業となったのです。
創業175周年記念
secaは175周年を祝います。
才能あふれる機械工マイスターのA.C.C.ヨアヒムスが1840年ハンブルグに秤工場を設立した時、彼の会社が175年も存続するとは思ってもいなかったでしょう。すでに4代目の子孫が経営するsecaは世界規模のプレーヤーとして110か国以上に拠点を展開し、医療界の身長・体重計測における先駆者としてのポジションを強化してきました。このサクセスストーリーはまだ完了しておらず、secaはこれからも多くの成功の章を書き続けていきます。
180年の会社の歴史
健康の変わらぬパートナー
予期せぬ新型コロナ感染症が世界を直撃し、広がり続けている中、secaは世界中のヘルスケアシステムの強いパートナーであり続けることにフォーカスしています。適切なサプライチェーンに基づく安定した生産を続け、Physical Distance Scales™のような革新的なソリューションを提供するなど、創立180周年を向けえるsecaは、パンデミックとの戦いに貢献しています。
110カ国以上で展開しているワールドマーケットリーダー
…180年続くファミリー企業
ワールドマーケットリーダーであることに加えて、secaは常に革新的な企業風土を保ち、110カ国以上で顧客と従業員の健康と幸福にフォーカスしてきました。2010年以来、ロバート・フォーゲル(CEO マーケティング&販売)とフレドリック・フォーゲル(CEO 開発&製造)の兄弟での舵取りの元、secaは医療測定のソリューションプロバイダーとして世界を牽引し続けています。
私たちはグローバルブランドを築くヘルステック愛好者です
創業から185年を経た今も、secaには変わらぬ挑戦精神が息づいています。
新しい市場、新しい技術、新しい製品――会社は成長を続け、新たな自己認識をもって未来へ踏み出しています。私たちはヘルステックの熱心な支持者として、医師やメディカルフィットネス提供者に、患者や顧客のために最良の決断を下すためのソリューションを届けています。
secaは1840年から革新的な計量技術の開発と実用的な機能を組み合わせる手腕の向上に励み、医療計測と計量の分野で世界でもトップクラスに立てたのです。
secaの計測システムとスケールは18か所の支社と並行して110か国以上に輸出されています。Secaサービスセットワークが精密機器の信頼できる保守を保証します。医師と医療従業者を可能な限りプロフェッショナルにサポートするためsecaは利用者の皆さまとの密なコンタクトに努めてまいりました。その結果が、それぞれの医療分野に適した革新的な製品です。最新の制作技術、長期利用可能な材質、世界にまたがる品質管理が世界最高レベルの製品スタンダードを保証します。